東急パワーサプライは安くなる？口コミと電気料金を徹底調査

2019年9月16日 2019年9月14日

藤本真紀

東急パワーサプライという電力会社をご存知でしょうか。

東急パワーサプライは東急グループの電力会社です。

東急グループと言えば

東急電鉄
東急ストア

などさまざまな事業を行う企業です。

電力自由化に伴って誕生した新電力”東急パワーサプライ”についてご紹介します。

東急パワーサプライとは？

東急グループは知っていても、

東急パワーサプライってなに？

と思う方も多いと思います。

まずは

東急パワーサプライの会社情報
メリット
デメリット

などについてご紹介します。

東急パワーサプライという電力会社について確認しましょう。

東急パワーサプライの会社情報

東急パワーサプライは、2016年4月に電力自由化に伴って東急グループの東急電鉄が始めた電力会社です。

東急パワーサプライは

107件の大型施設への電気供給
一般家庭への電気供給

を行っており、

電気だけでなく都市ガスの提供も行っています。

東急パワーサプライの会社情報をご紹介します。

会社名	株式会社　東急パワーサプライ
本社　住所	東京都世田谷区玉川2丁目21番1号二子玉川ライズ・オフィス
本社　電話番号	03-6745-0886
設立	2015年10月1日
資本金	1億円
株主	東京急行電鉄株式会社　100％所有
事業内容	電力小売り業

東急パワーサプライは2015年に設立された電力会社ですが、東急電鉄の子会社ということもあり信頼度もある電力会社という印象です。

契約可能エリア

東急パワーサプライの電気事業は、”東急でんき”と言われています。

東急でんきの契約可能エリアは、主に東京電力と同じエリア

東京都
神奈川県
千葉県
埼玉県
茨城県
栃木県
群馬県

となっています。

つまり東急でんきの契約可能エリアは、7つの都県です。

しかし7つの都県全域で契約が可能なわけではなく、一部の市区町村のみとなっています。

東急でんきだけでなく、ガスの供給エリアについでも公式ホームページで確認が可能です。

契約の検討前に

自分の住んでいる地域は東急でんきと契約できるのか

公式ホームページに確認をしてみてください。

メリット

東急パワーサプライの電気を利用するメリットは、3つあります。

メリット①東京電力より安い

電気料金プランでもご紹介しますが、一般家庭向けの電気料金プランでは

東京電力より東急パワーサプライが安い価格設定になっています。

基本料金だけでなく電力量料金も安いため、東京電力よりも東急パワーサプライの電気の方が電気料金が安くなります。

メリット②TOKYUカードの特典

東急パワーサプライの電気料金をTOKYUカードで支払うと、電気料金の最大1％がポイントで貯まります。

電気だけではなく、都市ガスの料金にもポイントを貯めることができます。

TOKYUカードを持っている方は、とてもお得に電気やガスを利用できるようになります。

メリット③ケーブルテレビの割引

提携しているケーブルテレビで割引が受けられます。

毎月最大で350円の割引が受けられます。

ケーブルテレビを利用しているという方は、電気料金だけでなくケーブルテレビの料金も安くできるかもしれません。

デメリット

東急パワーサプライにはメリットだけでなく、デメリットも存在します。

契約前にデメリットも押さえておきましょう。

デメリット①10A・20Aは契約できない

電気料金プランからもわかるように、東急パワーサプライでは契約容量が

10A
15A
20A

の場合には契約ができません。

一人暮らしの方では20Aの契約になる場合もありますので、自分の契約アンペアを確認することが必要です。

デメリット②30A契約は制限あり

30Aの契約は可能ですが、支払い方法に制限があります。

TOKYUカードでの支払い
ケーブルテレビ経由の支払い

どちらかに限られてしまいます。

一般家庭でも30Aの契約はよく見られます。

30A契約で東急パワーサプライと契約する場合には、支払い方法が限定されてしまうため注意が必要です。

デメリット③東京電力からの乗り換え制限あり

東京電力から東急パワーサプライに切り替える際にも制限があります。

東京電力にて

プレミアムプラン
スマートライフプラン
夜トクプラン
スタンダードX

というプランで契約している場合には、東急パワーサプライへの切り替えができません。

「東京電力とどのプランで契約しているのか」

事前に確認する必要があります。

東急パワーサプライの料金は安い？

東急パワーサプライの電気”東急でんき”は本当に安くなるのでしょうか。

電気料金プラン
東京電力との料金比較

をご紹介して、どのくらい安くなるのか検証します。

電気料金のプラン

東急パワーサプライでは、一般家庭向けに東京電力の従量電灯プランと同じようなプランになっています。

電気使用量にかかわらず発生する「基本料金」
1kWhの電気価格×電気使用量で決まる「従量料金」

この2つを合わせたものが、電気料金となります。

東急パワーサプライの電気料金プランは、3つです。

電気料金プラン	対象	東京電力の似たプラン
従量電灯B	一般家庭	東京電力「従量電灯B」
従量電灯C	店舗や事務所	東京電力「従量電灯C」
低圧電力	店舗や事務所	東京電力「低圧電力」

東京電力に相当したプランがあり、東京電力よりも東急パワーサプライの電気料金は安く設定されています。

東急パワーサプライと東京電力の料金を比較【従量電灯Bプラン】

東急パワーサプライと東京電力の従量電灯Bのプランについて電気料金を比較してみます。

基本料金は東急パワーサプライの方が安いですが、20A以下は契約ができません。

契約アンペア	東京電力「従量電灯B」	東急パワーサプライ「従量電灯B」
10A	280.80 円	×
15A	421.20 円	×
20A	561.60 円	×
30A	842.40 円	788.40 円 (-54.0 円)
40A	1,123.20 円	1,069.20 円 (-54.0 円)
50A	1,404.00 円	1,296.00 円 (-108 円)
60A	1,684.80 円	1,522.80 円 (-162 円)

30A以上の契約では、東急パワーサプライの方が基本料金が安く設定されています。

次に、電力量料金（1kWhあたりの電気料金）です。

電気使用量	東京電力「従量電灯B」	東急パワーサプライ「従量電灯B」
120kWh以下	19.52 円/kWh	19.41 円/kWh (-0.11 円/kWh)
120kWh ~ 300kWh	26.00 円/kWh	25.88 円/kWh (-0.12 円/kWh)
300kWh以上	30.02 円/kWh	28.43 円/kWh (-1.59 円/kWh) 30Aの場合：29.03 円/kWh (-0.99 円/kWh)

電力量料金も東急パワーサプライの方が安く設定されています。

基本料金も電力量料金も東急パワーサプライが安いので、電気料金も安くなるという訳です。

東急パワーサプライと東京電力の料金を比較【従量電灯Cプラン】

従量電灯Cプランは7kVA以上の大容量を必要とする法人の方に向けたプランです。

基本料金は、

東京電力
東急パワーサプライ

ともに変わらない価格設定となっています。

	東京電力「従量電灯C」	東急パワーサプライ「従量電灯C」
1kVAあたり	280.80 円	280.80 円

電力量料金は、東急パワーサプライの方が安い設定となっています。

電気使用量	東京電力「従量電灯C」	東急パワーサプライ「従量電灯C」
120kWh以下	19.52 円/kWh	19.41 円/kWh (-0.11 円/kWh)
120kWh ~ 300kWh	26.00 円/kWh	25.88 円/kWh (-0.12 円/kWh)
300kWh以上	30.02 円/kWh	28.43 円/kWh (-1.59 円/kWh)

基本料金は同じでも電力量料金が安いため、東急パワーサプライの方が電気料金が安くなるという訳です。

ガス料金

東急パワーサプライではガスの供給も行っています。

東急パワーサプライの「一般プラン」
東京ガスの「一般契約」

の料金を比較してみます。

まずは基本料金です。

	東京ガス	東急パワーサプライ
0~20 m³	745.20 円	691.20 円 (-54 円)
21~80 m³	1,036.80 円	1,004.40 円 (-32.4 円)
81 ~ 200m³	1,209.60 円	1,177.20 円 (-32.4 円)
201~500 m³	1,857.60 円	1,825.20 円 (-32.4 円)
501~800 m³	6,177.60 円	5,875.20 円 (-302.4 円)
801 m³以上	12,225.60 円	11,923.20 円 (-302.4 円)

基本料金は東京ガスよりも東急パワーサプライの方が安く設定されています。

次に、1m³あたりの単位料金を比較します。

	東京ガス	東急パワーサプライ
0~20 m³	142.66 円/m³	141.48 円/m³ (-1.18 円/m³)
21~80 m³	128.08 円/m³	125.82 円/m³ (-2.26 円/m³)
81 ~ 200m³	125.92 円/m³	123.66 円/m³ (-2.26 円/m³)
201~500 m³	122.68 円/m³	120.42 円/m³ (-2.26 円/m³)
501~800 m³	114.04 円/m³	112.32 円/m³ (-1.72 円/m³)
801 m³以上	106.48 円/m³	104.76 円/m³ (-1.72 円/m³)

1m³あたりの料金も東急パワーサプライの方が安いという結果でした。

東京ガスと比較すると東急パワーサプライのガス料金は安いことがわかりました。

でんきとガスをまとめるとお得になる？

東京ガスには

電気
ガス

をまとめると割引が受けられる「セット割」というサービスがあります。

一方で東急パワーサプライは

電気
ガス

をまとめても割引が受けられるサービスはありません。

電気とガスをまとめて割引が受けられたら嬉しいですが、

電気料金は東京電力より安い
ガス料金は東京ガスより安い

ため、割引がなくてもそれぞれの料金を安くすることができます。

東急パワーサプライの口コミ

東急パワーサプライは安くなると言っても

「実際に使ってみてどうなの？」

という声にお応えして、口コミをご紹介します。

実際に東急パワーサプライの電気を利用した方の口コミは、電力会社を切り替える際の参考になりますのでしっかりと押さえておきましょう。

良い口コミ

まずは良い口コミからご紹介します。

30代女性、OLの口コミです。

正直に言ってしまえば電気使用量が多くないため、電気料金はあまり安くなりませんでした。

毎月100円くらい安くなったという印象です。

電気代だけならわざわざ切り替えなくてもよかったかなと思います。

しかし電力会社を切り替えたことで定期代が安くなったので、とてもお得感が強いです。

ポイントでの還元にはなりますが、東急沿いに住んでいるので総じて節約になっていると思います。

30代男性、会社員の口コミです。